夢小説

□バレンタイン
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今日はバレンタイン。
誰もが楽しみにする、浮き足たった行事。
そう。
それは、私にもいえること。




「雨竜!!」
「あ、サユさん。」
「はいっ!チョコレート!」

学校に着くなり、私はチョコを渡す。
愛する雨竜のために。

「ありがとう。私もあるんだ、チョコ。」

雨竜が出してくれたのは、器用にラッピングされたチョコレート。
密かに雨竜を想う一護が、羨ましそうにこっちをみてる。
雨竜は私にしかくれないのよ?

「ありがとう。」

私は受け取る。
水色のクロスの包装紙がいかにも雨竜らしい。
あ、どうせだから・・・

ぱくり

雨竜から貰ったチョコを食べる。

「雨竜、半分あげよっか・・・?」
「え?今食べちゃったじゃない」
「口移し。」

戸惑いを隠せないのか、真っ赤になって俯く。
後の一護が椅子を投げようとしてたつきに止められているのが見えた。
命の危機さえ感じる熱気だ。

「じょ、冗談だよ。」

一護なんかに殺されてたまるか。
でも、口移しって、やってみたいかも。
一護が力を抜いた瞬間、私は雨竜に近づき、そのままキスをした。
抵抗されつつも、チョコを雨竜に押し入れる。
クラスのざわめきなんて気にし無い。
私の中には、満足感しか残らなかった。




「サユさんっ!!」




雨竜の照れた叫び声。





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