□白銀と焔
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セネル、ルーク、ティアの3人はテレジアという世界で出会った。

世界樹という大木を中心とする世界で、そこで成り行き上ディセンダーと共に世界を守るためにギルドに入ったのだ。

そして世界は救われ、セネル達は元の世界へ帰れる……はずだったのだ。


なのにセネルは自分の知らない世界に飛ばされている。


知人がいるのは幸いだったと言うべきなのだろうか。


「でも、まさかあなたまで来ちゃうなんてね……」

「全くだ……。仕方ないな、この世界で何とか戻る方法探すさ。……なぁ、この世界じゃ爪術ないんだよな?」

「ええ。間違いなく目立つわ」

「りょーかい」

テレジアは他の世界からの来訪者もいたせいか、爪術はそこまで変な目で見られなかった。

だがオールドランドではそうも言っていられないらしい。

暫くは爪術は抜きで戦うことになりそうだ。

「私も、あなたを家に帰さないとね」

「随分と遠回りしちまったけどな」

「とりあえず、川に沿って行けば町に着くわね。ここがどこだか分からないけど……」

「敵国って可能性もあるだろうな」

セネルもティアからオールドランドの話を聞いたことがある。

マルクトとキムラスカが争っていることも知っていた。

「幸いお金はあるから、どこかで辻馬車を拾ってバチカルを目指しましょ」

アドリビトムの仕事でガルドには困っていなかった。

他にもあっちで買った武器なども持っていた。

「だな。あー早く帰りてぇぜ」

魔物の気配がする中、3人は川沿いに歩いていった。






END
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