海の包容

□魂の鼓動
2ページ/8ページ

プロローグ




「どうして……」

幼子は泣くことしか知らない。

「どうして行かなきゃいけないの……?」

「申し訳ありません」

その大人は謝ることしかできない。



それが、子供のためだと信じ。



大人の都合で子供の運命を歪めてしまう。




その先に待つものは光に満ちたものだと願いながら。






子供はことことを忘れ、大人はこのことを隠す。




偽りながら生き、偽りの上に生活ができた。





やがて、偽りが真実となることを望む。







END
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ