空に消える夢
□この星の未来
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あの時からどれほどの時間が経ったのか、ユーリは覚えていない。
だが、その話が神話になるほどの時が過ぎているのは確かだ。
それなのに、あの時の事は今でもはっきりと覚えている。
星喰みが現れ、そして今またこの星は危機に見舞われている。
そしてまた、この星はユーリに全てを託そうとしていた。
……正確にはもう1人、デュークがいるが、あんな方法を取らせるわけにはいかない。
ユーリも……そしてこの星も。
目的はただ1つ。星喰みを倒すこと。
なのに手段はこんなにも違う。
「エルシフル……、お前がいたらどうしていた……?」
かつての友にそう問いかけても、答える者はいない。
ユーリか、デュークか。
どちらが正解かは分からない。
だが、デュークのやり方は間違えている。
ユーリはその直感を信じるしかなかった。
END