□夢遊病者
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キリエには夢遊病の気がある。

モルテとトッピーはすぐにそれを知った。

よく、キリエは夜になると出歩く。

だが翌朝キリエに訊いてみると覚えてないのだ。

だからすぐに夢遊病だとし知ったのだ。

それがしょっちゅうあり、旅を続けているうちに2人共それを気にしなくなった。





今日もそれは起こった。


夏の大陸でキリエが軽い熱射病で倒れ、ゾウ師の営む慈善病院で休んでいた時のことだ。





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