風吹き抜ける大地
□冗談はほどほどに
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町外れのスタンドでバトルが行われていた。
「マッスグマ!岩砕き!」
マッスグマが拳を振り上げる。
だがその前にニュイがマッスグマの懐に入り、体当たりする。
その勢いでマッスグマは地面に倒れ、その上にニュイが乗る。
「今だ!」
もう1匹のマッスグマがニュイに向かって突進する。
だがそこにディアが立ち塞がりリフレクターでマッスグマを弾き飛ばした。
地面を転がったマッスグマを止めとばかりにディアが踏みつけた。
もちろんさしたる威力はないはずなのだが、念力を使って地面に押し付けている。
「またやられちまった……」
ウィリーがモンスターボールに2匹のマッスグマを戻した。
「マッスグマに進化してたのは驚いたが」
「はっ。勝てなかったら意味ねーよ。相変わらず強いな」
レオの元にディアとニュイが戻ってくる。
「……何かさ、レオといると強さの基準が狂うんだけど」
レオの横に立つミレイがぼやく。
ウィリーもそれなりに強いはずなのだが、ディアとニュイが強すぎて弱く見えるのだ。
「この業界強さが全てだからな」
だからこそダークポケモンなんてものが作られるのだし、スナッチ団も現れたのだ。
『それよりレオ、腹減った〜』
「………」
ニュイの言葉にレオは溜め息をついて、スタンドに入ることにした。
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