風吹き抜ける大地
□未来は誰にも分からない
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未来とは誰にも分からないもの。
レオはそうは思わなかった。
すでに確定している未来が待ち受けていたから。
だが、その未来は壊された。
確定していた未来が変わったのだ。
「レオ、どうしたの?」
笑みを浮かべていたレオを不審がり、ミレイがレオの顔を覗きこむ。
「……いや」
「あー!何よその対応!」
むくれて見せるミレイを見て、またレオは笑った。
「気にするな」
「気にするわよ!」
『気にしない方がいいよミレイ。きっとミレイに対して失礼な事考えてたんだから』
足元にいるブラッキー、ニュイがそんな事を言う。
「ニュイ」
「レ〜オ〜」
レオはニュイを睨み、ミレイがレオを睨む。
「誤解だ」
『そうよニュイ。ミレイで遊ぶのは止めたら?』
エーフィ、ディアがニュイを窘める。
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