星の煌き
□賭け
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「三崎、授業終わったぜ」
「あ〜」
亮は顔を上げた。
いつの間にか授業が終わっていた。
ノートは白く、何も書き込まれてない。
「いいよな、三崎は。授業中寝ててもテストは高得点だし」
「るせー。俺は眠いんだよ」
そう絡んでくるクラスメートを見上げる。
「で、何してたんだ?」
「何でもいいだろうが」
「どーせネトゲだろ?」
別のクラスメートが苦笑して言う。
「まだジャンキーか?」
「ジャンキーは卒業したよ」
「でなきゃ成績持ち直さないか」
一時三崎の成績は悲惨なものだった。
だが今は元の成績に戻っている。
「三崎といいあいつといい、どうして遊んでる奴の成績がいいんだ!?」
「それ僻みじゃん?」
「だってそうだろ?」
ちらちら、とその人物に視線を走らせる。
亮もその人物を見た。
当のそのクラスメートは我関せずでヘッドフォンで音楽を聴いている。
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