空に消える夢
□意外な……
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それはセネルとクロエがスノウトレントを討伐しにガレット森林区を訪れた時のこと。
「くあっ!」
「クロエ!」
スノウトレントの長い手がクロエの足を捉えたのだ。
そのままクロエの体は宙を舞い、受身を取れずに雪の上に落ちる。
「邪魔だ!」
セネルは今戦っていたアイススピリッツを迫撃衝でダウンさせる。
「これで終わりだ!」
アイススピリッツをバレーボールのようにトスし、アタックしてスノウトレントに当てる。
それでスノウスピリッツは消滅した。
一方攻撃をされたスノウトレントはクロエからセネルに標的を変更した。
鞭のような手をかわし、セネルは跳び上がる。
「竜凰天駆!」
セネルが炎を纏った技でスノウトレントを倒した。
「大丈夫か!?」
「ああ、すまない……」
クロエはアップルグミを口に入れ、立ち上がろうとした。
しかしよろけてしまい、剣を杖代わりにする。
「……今日のクエストは終わった。すぐに帰ろう」
「そうだな」
セネルの提案にクロエも依存はなかった。
「だがその前に、ちゃんと手当てしないとな」
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