儚い幻

□大空と翼
1ページ/4ページ

「……こいつが?」


久しぶりにツナの家を訪ねると、そこには1人の赤ん坊がいた。


「うん。リボーン」

心底嫌そうにツナはリボーンを紹介した。

「ちゃおッス。お前が桜庭音操だな」


ツナの友人のことは調査済みだった。


桜庭音操。

渋谷区に住んでいる中学生。

ツナが渋谷に買い物行ったときにたまたま知り合い、友人になったという。

どうやら迷っていたツナを案内したというのだが……。


「俺のこと、知ってるのか?」

少しだけネクは驚いて見せた。

「ツナの家庭教師だからな。生徒のことを調べるのは当然だぞ」

「……ツナも大変だな」

「全くだよ……」

嘆き悲しんでいるツナ。

「それに、1歩間違えればストーカーだ」

「気付かれるようなヘマな真似はしねーぞ」

「………」

ネクも溜め息をついた。





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ