空に消える夢
□座談会
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「ヴェイグは寡黙で無愛想、セネルは言葉足らず、僕は引っ込み思案、エミルは臆病、ユーリは……」
「俺は平気で人の家に不法侵入するような奴だしな。残る熱血漢はカイウスとシングか?」
「でも、俺のテンペストはマザーシップタイトルから外れてるしな……」
視線を下に向けるカイウス。
「でもさ、シングは今までの主人公に比べるとスケベだよな?」
スタンのひと言がシングに突き刺さる。
「称号がスケベ大魔王じゃなくてケダモノだしな」
「俺みたく誤解じゃなくて、ホントに覗いたからな……」
「そういえば人工呼吸と称してキスしようとしてたり……」
全員から一斉に距離を取られるシング。
「なっ……!健全な男子として当然だろ!」
その言葉でさらに冷たい視線を送られた。
「まあ気にするなシング」
そんなシングの肩にユーリは手を置く。
「ユ、ユーリィ……」
救いを求めるシングを見てユーリはニィ、と笑う。
「お前は結局のところケダモノなんだ。精々捕まるなよ?」
がっくりとシングは手をついた。
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