突然の、告白と独白。
「ディーノの、あのもはもは(アウターのフード)あったかそーだなぁ。なぁ?」
ピ、ク
「あぁ?」
「隊服だけじゃさみーもんなぁ、」
「うるせぇ。てめぇは髪でも巻いてろ、カスが!!」
苛々。
―後日。
「なんだぁ?」
「ボスからよ?あんたに渡せって言われたのよねぇ。まったく、自分で渡せばいいのにねぇ。じゃあね。あたし忙しいの」
「あ゛ぁ?」
見慣れたブランドのロゴが入る小さい包み、手のひらに。
開くと、きちん、と箱に収められた―
「なんだぁ?」
黒い、ふさふさの、
「耳あて、だぁ?」
―もはもは、あったかそーだなぁ
―髪でも巻いてろ
手、に。その、やわらかさがくすぐったい。まったく、なんなんだ。
ぽろぽろ、笑みがこぼれた。
くすくす、笑みがこぼれた。
「素直じゃねぇなぁ」
xxxxx
「なにがディーノだ、カスが」
寒いという甘えより、其処に苛々していたボス、精神年齢は絶賛思春期中の27歳。
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