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「…手紙?」
ポストに入っていた手紙。
封筒を裏返しても、宛先、送り主共に書いていない。
直接、投函された物だ。
『雲雀さんへ』
見慣れていた懐かしい字。
思い出すのは何故か昔、旅行先で撮ったビデオのワンシーン。
にっこりと花のように笑った彼女。
「綱吉の字?」
でもなんで…
だって彼女は…。
部屋に戻り、慌ててナイフで、封筒を開いた。
『あいまいな眠りの中で、夢見るのはあの町。
並盛。
いつかまた、二人で行こうと約束しておきながら、私のせいで叶いませんでした。
私は1人でそこにいます。
あの思い出の場所で。
あなたを待っています。
綱吉』
え?
『並盛』
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