Event

□見つめる先に…
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最近、何故か十代目を目で追うようになった。
登校中の彼女、
授業中の彼女、
昼食中の彼女、
下校中の彼女、
遊んでいるときの彼女…。

でも度々、彼女は視界からいなくなって…。

なんとなく、なんとなくだけどいつも以上に落ち込んだ。

ずーっと、十代目の事を考えていて…。

この気持ちは、なんだ…?

気付けばもう教室が赤くなりはじめていた放課後で、獄寺はツナに近づいた。

「最近、ツナ可愛くなったのな。」

ツナの頭をポンポンと、軽く叩きながら山本は笑って言った。

「え?急に何?山本!!」

突然言われ、叩かれ驚いたツナは、後ろを振り向いた。

「なんかツナ、すっごく可愛い!!な、獄寺。」

先程から黙ってツナを見ている獄寺に話を振った。

「あ…あぁ、十代目はいつも綺麗ですが、最近は更に。何かあったんですか、十代目。」

「んー?なんでもないよ。」

ふふふ。人差し指を口に当てて笑い、じゃあねと手を振ってカバンを持って教室を出ていった。

(最近、一緒に帰らなくなった。)

「んじゃあ、俺部活だから。」

ひらひらと手を振って山本も出ていった。

「あぁ。」

ぼーっと窓の外を見てみれば、ごく普通の下校風景。
その中の一組が先程別れた彼女で、隣には真っ黒な風紀委員長。

さらに彼女は輝いていた。

獄寺は驚いて、机から物凄い勢いで立った。
周りも当然驚いて、声をかけたがなんの反応しなかった。

気付けば、いつの間にか暗くなりかけていて、教室に数人残っていた生徒もいなくなっていて。

(なんか、最近ぼーっとしてるな、俺。)

帰ろうと、横に掛けていたカバンを取った。







「どーした、隼人。」

声がした入り口を見れば、白衣の男。
小さい頃から見慣れていた人物。

「…シャマル…。」

「お前さんがぼーっとしてるなんて珍しいな、恋煩いか?」

「…こ…い?」

「あぁ、恋。差し詰めあの麗しのツナちゃんってか?」

「…十代目。」

「彼女を狙っている野郎は、多いぞー、ちなみに俺もその一人。頑張ろうぜ、戦友よ!!!!」

わっはっはと一方的に笑いながら、シャマルは消えていった。

そうか…。



この気持ちは…













あぁぁぁぁぁ…なんだこれ。
ヒバツナ←獄寺
の自覚話。

ダメだ、駄文すぎる。
やっと冬物、洗濯しました。


20090426 Sayo.T
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