Boy

□『僕の・俺のモノ』
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「雲雀さん!!」

人懐こい声が応接室に響いた。

「綱吉。」

こいこいと、手招きをして雲雀の座る間をポンポンと叩く。

「恥ずかしいですよ。」

顔を真っ赤にしながら、隣に座る。

「そういえば、もうすぐ雲雀さんの誕生日ですよね?何が良いですか?」

雲雀が煎れたティーカップを両手で持ちながら、言った。


(そうだね、綱吉との子かな。)

咄嗟に、この事を答えようとしているのはこの子に、既に溺愛し過ぎているのだろう。

それに子供が出来れば、引き止めることが出来る。

「いらないよ。僕は、綱吉だけで十分。」

雲雀は、思っていることと違うことを言い隣にいた沢田を抱き締めて耳元で言った。

「この後、僕の家に来ないかい?」

沢田の肩に顔を埋めながら囁くように言った。

「ごめんなさい。用事があるんです。」

しゅんとしながら、沢田は雲雀の頭を撫でた。

「しょうがないね。また明日誘うよ。」

「ごめんなさい。用があるのでこれで、失礼しますね。」


沢田は、パタパタと応接室を出ていった。
僕は、紅茶を飲みながら綱吉が学校から出ていったのを確認した。









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