Boy

□『十年前に来てしまった綱吉君』
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廊下を走りながら、俺はリボーンに話していた。


「元気そうだねー。」


「あぁ。」


この姿は、周りに混乱を招きかねないので全速力で走る。
既に、教室で混乱を招いてしまったのは気付かないふり。
多分、今の家庭教師サマがなんとかしてくれるだろう。

屋上に着いて、隅に集まった。


「十年後の綱吉です。久しぶりだね、十年前の隼人と武。」


俺は再度笑顔で挨拶をする。


「あ‥あぁ、十年後のツナはかっこいいのな。」


武は多少驚いて目を見開いたが、すぐに冷静になった。


「そーかなぁ。十年後の隼人と武の方がかっこいいよー。」


「いや、十代目の方がかっこいいです!!」


「ははっ、見たことないくせに。」


「そういえば、十代目。すでに5分たっているんですが‥。」


そう言って隼人は、携帯のディスプレイに表示されている時計を見た。


「そういえば、そうだね。どうしたんだろう。」


「そういやあ、ランボの奴が十年バズーカを改造して、1日の猶予にしたって言っていたぞ。」


リボーンはフェンスに座り、何処で煎れたのか、煎れたてのコーヒーを飲んでいた。
香りがなんとく、自分を誘う。


「本当?リボーン。まいったなぁ‥会議途中だったのに。まぁ、なんとかなるか。」


「あんの阿呆牛ぃぃ!!十代目、ちょっくら果たしてきます!!」


「隼人、落ち着きなよ。」


「すいません、十代目!!」


ダイナマイトを構えている彼を押さえながら、相変わらずの忠犬っぷり、俺はくつくつと笑った。


その時、屋上のドアが開き学ランを着た人がこっちに気付いて向かってきた。

あぁ、相変わらず変わらないなと思いながら彼を見る。


「不法侵入だよ。噛み殺す。」


彼は、にやりとトンファーを構えて近づいてきた。


「てめぇっヒバリッ!!」


隼人がダイナマイトを、山本は時雨金時を構える。
俺はそれを止め、グローブを装着し話す。


「並盛の卒業生が来ちゃいけないの?」


「五月蠅い。おとなしく噛み殺されなよ。」


まぁ、昔の恭弥さんを倒すのも面白そうだな…
過去の俺は、倒せなかったしなー。

そう俺が呟いて戦闘が始まった。

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