Boy

□『短編集』
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「みなさーん。年末は大掃除ですよー。なので、今日はボンゴレ大掃除の日にします。各自自分の部屋を片付けましょうー。」


放送から流されたボスの声がアジト内に響いた。









『大掃除』









「みんなー!!言い忘れてた!!」


突然、ボンゴレ総本部からの放送。
この声に、何事かと思い、部下は皆黙る。


「まずはゴミ、捨てるとき注意してねvVちなみに、ドアの前にゴミ袋を置いておけば、業者が取りにくるから。一々ゴミ捨て場に持っていかなくて良いよ。」


ドン・ボンゴレである、沢田綱吉。

彼の陽気な声が、大掃除の放送で注意と連絡。

誰も、その注意の意味が分からないという表情で自室の掃除を始めた。













夜。




薄暗い執務室のソファーに二つの影。


「着てくれてありがとう、マーモン。」


ボンゴレの長である綱吉は、コーヒーを飲みながら、もう一つの影、マーモンに話し掛けた。


「別に、ボスの頼みなら特別サービスでいいよ。」


相変わらず変な蛙を頭に乗せて、むすっとした声でジュースを飲みながら答えた。


「ありがとvVザンザスにお願いして、休暇2日あげるから。」


「本当は、料K「なんか言った?」


そう言った途端、笑顔の綱吉が持っていたティーカップから変な音がした。


「‥いや、ボスの頼みならしょうがないよ。で、用件は?」


冷や汗が背中に伝うのを感じたマーモンは、綱吉に尋ねた。


「部下が、自室の前に捨てたゴミ袋を念写して。やばそうなもの‥う〜ん。弱点になるやつを、俺に教えてよ。」


「‥分かった。」


「あっ、このことは他言無用だよ?ばらしたら‥その蛙共々氷のアーチにしちゃおうか!!」


綱吉の黒い笑顔からの発言に蛙が驚いたのかマーモンのフードのなかに隠れた。


「‥分かった。じゃあ、始めるよ。」










念写が始まった。












「これで、一通りかな。」


能力を使いすぎたのか、マーモンは肩で息をしていた。


「ありがとう。ご苦労さま。しかし‥皆にあれほど気を付けろって言ったのに‥」


なんだよこれ‥と言いながら、まとめた紙を読み返した。


「まずは、隼人‥俺の愛人の写真をナイフで刺しまくってる‥。なんか恨みでもあるのかな?武も恭弥も骸も、同様に俺の愛人の写真を燃やした灰とか変な術式とか書いてあるし‥。あぁ、恭弥は骸の写真もか‥骸は他にもエロ本が数冊‥。古紙に出せば少しでも木が救えるのに‥皆に届いたラブレター見ないで捨ててる。恭弥、この人からきてる!!ワォ、モテモテだなぁ〜返事書きなよーまったく。俺なんか全部に返事書くのに‥」


とぶつぶつ呟きながら、コーヒーを口に運ぶ。


そして、少し微笑んだ。


「さすが、リボーン。俺の考えが読めたのか危ないゴミは家に持ち帰ったみたいだね。」


ヒュー♪と口で言いながら、楽しみながら読んでいる。


その笑顔が、黒かったと人に言いたくても言えないマーモンであった。


「休暇のことはザンザスから聞いてね。」


そう言いながら、入り口まで送りにきた綱吉。


「うん。」


マーモンは、そう返事をし夜の道を戻って行った。











「さすがだねー、リボーン。」


入り口で、マーモンを見送った綱吉は庭に向かって言った。


「俺を誰だと思っていやがる。」


庭から姿を現したのは、漆黒のスーツに身を包んだ家庭教師。


「ふふ、そうだね。」


そう微笑んだ綱吉は、まだ仕事があるからと、執務室へ戻っていった。


「とんでもねぇーやつにしちまった。」


と、リボーンは苦笑いを浮かべながら、手に隠し持っていた小さな袋を取り出した。

その中身は、綱吉が知ることはない。











後日、歯向かった部下達の弱点を耳元で囁いて黙らせた楽しそうな綱吉をみたことは言うまでもない。









××あとがき××

すいません!!!!!!!(土下座!!!!)
はい。
さよは汚れてしまったのです。
はい。
遠回しに言うと、ツナ総受けだから!!!!!!
(゚_゚)(。_。)
皆さんツナのことが大好きなのです。
皆真っ黒です。
このさよ汚れちゃったよ記念にサイト‥移転しようか。
なんか毎年移転してる気がする‥?










オマケ☆









「どうして、俺の愛人の写真めった刺しにするんだろうね、リボーン。」



わかる?と首をこてん。と傾げる。


「自分で考えろ、ダメツナ。」


そう言いながら、執務室を出た。


「つくづく、天然な奴だ。」


そう言いながら、ため息を吐いたリボーンだった。





H20.1.1 SAYO.T
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