+ ♭ +

□リリィ
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スポットライトの下
自分を叫び歌った
思うように伝わらなくて
その度に零れる弱音を

"今はマズい!"と慌てて
その場は巧く隠して
真夜中 鍵かけた部屋
膨れたポケット裏返すとホラ

出て来る弱音の数
一日分想像つくかい?

ところが君は笑った
幸せそうに笑った
当然僕は怒った
真面目に聞けよ!って
怒鳴り散らした

それでも君は笑った
"カワイイ人ね"と言った
叫んでも歌っても
その一言には勝てる気がしない


低いステージの上
必死で格好つけた
自分も人も上手に騙し
夢を見て夢を見せた

"大言壮語も吐いてやろう"
そうゆう唄も歌った
心の中 鍵かけた部屋
その唄がドアを叩き続ける

"出てこいウソツキめ"と
自分の唄に格好悪く脅されるんだ

ところが君は笑った
"格好いいよ"と言った
これだけ僕が愚痴っても
僕の目を見て そんな言葉をくれた

"そうゆう所も全部
カワイイ人ね"と言った
ツクっても気取っても
その一言には全て見られていた


ポケット一杯の弱音を
集めて君に放った
強がりの裏の嘘を
放ったぶちまけた

終電を告げる放送
慌てて駆けて行く人
右手に君の左手
…もう離さなきゃ

改札を抜ける時
「最初で最後の人」
そんな言葉が浮かんだ
言わないで行くとしよう

最後に振り返ろう
確かめたい事があるんだ

やっぱり君は笑った
別れの側で笑った
つられて僕も笑った
また逢えるからって
確かめるように


やっぱり僕は歌うよ
もう一度叫び歌うよ
今まで一度も使う事の
なかった言葉を混ぜて

スポットライトの下
低いステージの上
改札で言わなかった
あの言葉にもう一つ
言葉を混ぜて

こう呼ばせてくれないか?
「最初で最後の恋人」
この唄が部屋のドアを
叩きに来たって胸を張れるから
 
 

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