+ ♭ +

□シンクロ
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立ち止まる君の影
大きな雲の影に飲み込まれた
隠れた陽が また覗くまで
君は歩き出せないでいる

差し出した僕の手を
ためらいがちに見つめている
君の指が触れるまで
僕も ただ立ち尽くしていた

僕ら 手を繋いだ
もう見失わないように
置き去りの街の中で
ひとつ 確かなモノ
この手の温もりだけで
僕ら…歩き出せるんだよ


踏み出した足元に
夕立が その始まりを落とした
今 雫 跳ね退けるように
景色まで熱を帯び始めたんだ

僕ら 手を繋いで
雨の中を駆け出すよ
加速する街の中で
まだ見えないモノも
互いが目に映るなら
僕ら…映し出せるはず


君の その胸の鼓動と
僕の胸のざわめきが
響いて…響き合って…

同じように震え合って
まるで同じモノのように
シンクロするよ…

僕ら 手を繋いで
雨の中を駆け出すよ
降り注ぐ冷たさも
もう怖くはないんだよ
僕ら重なり合うから
二人で…さぁ行こうよ
 
 

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