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□愛し -カナシ-
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誰かを愛せたあの時の
気持ちで いつもいれたら

誰かを傷付ける言葉も
この世には無かっただろうなあ

満ちていて 枯れていて
心は いつも誰かを

突き放して また求めて
いつも"時"のせいにして

傷付けてきた人の顔にだけ
モザイクをかけて
また 心は愛を探す

愛される その為だけに
優しさはあると

恥ずかしがる事もなく
それを人と呼んだ…


「愛している」と言う声が
泣いているように聞こえた

心が いつか嘘をつくのを
僕は どこかで知っていたの


もっと自分を好きになれって
くらい人に優しい君へ
自分の為 使う心 残ってるの?

僕はダメなの 僕の心
僕だけの為に使うモノなの
こんな僕を何故愛しく想えるの?

君の瞼は僕が自分の為に
いつも嘘つく度 ただ涙零すの
(堪えて 堪えて 溢れて)

神様は知ってた 全てこうなる事を
そして君の瞳大きくつくったの
(生まれてくる前から わかっていた)

そこから見てたの知ってたの
いつでも僕は僕の事を
何より誰より一番好きなのを

それなのに それなのに
君の言葉は言う こんな僕に
何より誰より僕が愛しいと言う

君は それを優しさと
呼ぶ事さえ知らずに…

君の いつだって誰かの為に
あった心は いつも
どれだけの自分を愛せただろう

僕に いつだって優しく
しすぎていた僕は いつも
どれだけの誰かを愛せただろう


言葉はいつも その人映したがってた
神様は何故こんな近くに言葉を作ったの?

心はいつも言葉に隠れ黙ってた
神様は何故こんな深くに心を作ったの?

心と言葉が重なってたら
一つになったら 幾つの君への
悲しい嘘が優しい色になってたろう

みんな そう自分の為だけに
いつも誰かがいる
(I was here to tell you why?)

じゃあ その誰かの為には
なんで僕はいないの?
(You were here to tell me why?)

君は そう きっとそう
"自分より好きな人がいる"
自分が好きなの

今は 言えるよ
"自分より好きな君がいる"
今の僕が好き

人が人の為に流す涙
それこそが愛の存在の証だ

それを教えてくれたのは君だ
君がつくった僕の心は

"誰が為に それが僕の為に"
今は言える それがありのままに
生きてく事だと それが人なんだと

僕は それを優しさと
呼ぶ事は もうしないよ…

君の いつだって誰かの為に
あった心は きっと
そんな自分を愛したのだろう

僕も いつかは愛せるかな?
君のようになれるかな
僕は どれだけの誰かを愛せるかな

泣いたね 君は泣いたね
心が泣いてと叫ぶまま

僕を嫌いにならないように
そう 祈るように

君は愛したね 人を愛したね
心が枯れそうになるまで

君の分まで 君の為
枯れるまで…


「愛している」と言う声が
泣いているように聞こえた

心が いつか人を救うのを
君はいつでも知っていたの…
 
 

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