はなちゃん

□儀式
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「うわ!何これ?」

「宣誓!我々は、自分自身の将来を知りたいです!」

それ、宣誓じゃないよ、という隙もなく、
三人の身動きはとれなくなってしまった。

そして、徐々にあたりが白んできて、
三人はそれぞれに寄り添いあった。

「なに?何これ…?」

「始まったマスよ…今から僕らの将来が見えるマス!」

「…………」

ゆっくりと、その白かった景色に色がつき、
彼らは知らない町にいた。

「何処マス?」

「知らな…あ!」

エイムは横を指さした。
黒髪の15歳くらいの少年が駆けてくる。

「…マッス、マッス、マッス…」

運動中らしい。
かけ声を呟いていたらしい。
ジョンファンは目を輝かせた。

直ぐに景色が変わり、
今度はもっと都会的なところに来ていた。

人がたくさん行き来している。

そんな中で、
特に賑わっているファションセンターがあった。

そこにいたのは地から綺麗な金髪の
高校生くらいの少女。

日本語お上手ですね、
なんて言われているのを聞いたエイムが、
嬉しそうににやけている。

また景色は変わり、
エイムは口をとがらせた。

しかし、期待していたはなちゃんの将来は出てこなかった。
気がつくと元の神社にいた。

ぽかんとするはなちゃんに
上からふってきた声は言った。

『マジ御免。カレー食べ終わっちゃった』

カレーがエネルギー?

いつの間にか周りにあった煙も
カレーの材料も、
何もかもなくなっていた。

エイムとジョンファンは
哀れむような目ではなちゃんを見ていた。

「そ、そんなこともあるよ…」

「そうマス…きっと、またどこかで…くふっ」

まぁ、別にいいけどなんて言いながらも、
それから一週間、
はなちゃんの反応は冷たかったのでしたとさ。










後書き
やっと終わった!
お疲れー!読んだ人!

何が儀式だ馬鹿野郎とつっこんでください!
はっきり言って何も考えていませんでした(コラ

読んでくれた方、ありがとうございました!
感想、リクエストお題などありましたら
お気軽にどうぞ(^^
2008/05/03
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