はなちゃん

□パロディ☆白雪姫編
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ここはとある国のあるお城の部屋の中。

世界中の誰よりも美しいという設定で生きている、
「白雪姫」という女の子がおりました。

白雪姫は、どんなに日に焼けても肌が焼けなくて、
国の者からは「蒼白姫」とも呼ばれていました。

「…ジョンファン。蒼白姫って、はなちゃんの異名だよね」

「そうマスね。でも、一人の時は明るい笑顔になるそうマスよ?」

「一人って、私たちがいない時って事?」

いい加減黙って欲しい気もしますが、
無視して話を続けましょう。

その白雪姫はあるひ、
大切なお母さんを亡くしてしまいました。

白雪姫はとても悲しみましたが、
新しいお母さんが嫁いできたので、
乗り変わりました。

「…これじゃ私が悪女みたいじゃないか…」

いいじゃん別に。

しかし、事は旨く運びませんでした。

新しく来たお母さんは、
自分が世界一美しいと思っているナルシストだったのです。

「酷い言われようマス…」

新しいお母さん・Jの君は
1日17回鏡を見るのが日課です。

「鏡よ鏡ー!世界で一番美しいのは誰ざマスー?」

『綺麗な日本語になってるように聞こえる!!』

『エイム!静かにしてないと怒られるよ!!』

新しいお母さんが鏡に向かって言うと、
鏡は答えました。

「世界で一番美しいのははなちゃ…白雪姫ぇー…」

「(はなちゃ…?)なんざマスって!あの小娘!!あたしを差し置いて何世界一になってるざマス!!…使用人!!」

新しいお母さんが使用人を呼ぶと、
鏡の中から返事がしました。

使用人ババノーアは、
たくさんの役を受け持つ雑用係でした。

「(フランスに帰ったんじゃ…)いいざマス!今から白雪姫を森の奥深くで殺してくるざマス!!誰にも見つかるんじゃないざマスよ!」

「(ぼくは諦めないんだからな…)はい。わかりました」

こうしてババノーアはJの君に従い、
白雪姫を森に連れて行きました。
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