-導くは魔法-
□願いは
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『…シグナム……名前…』
「…………」
『名前を呼んで…』
俯いたままの主
瞳は見れなくても、指先で感じる気持ち
何をそんなに恐れ
何をそんなに願うのか
疑問に包まれるいく私は、愚かさに襲われた気がした
そっと、主の腕をよかし主に背を向け言った
「"主"今日は早くおやすみになった方がいいです。」
背中に感じた悲しみ。
振り向かなくてもわかる感覚
『そ、そうやな……ゴメンな…シグナム……』
そう言った主は、部屋を飛び出し、駆け上がるように部屋に戻っていった
本当にこれでいいのだろうか?
本当にこれでいいのだろうか?
責めぎあう心
ダメだと意識が止める癖に歩みだした私が着いたのは、主の部屋。
本当に酷いものだ。
自ら手放したくせに、追いかけるなんて
私は騎士として主を護る。
私は騎士として主を護る。
呪文を繰り返し、私は軽くドアを叩いた
「主、失礼します」
『っ、こんっ、こんといてや!!』
ドアを開けた瞬間響いたのは拒絶だった
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