-導くは魔法-

□空へと
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その日は……空がとても青く澄んでいて…


頬を撫でる風はとても優しくも爽やかで…




フェイトちゃん と弐人で歩く緩やかな上り坂は…


まるで、あの青く澄んだ空まで続いているように真っ直ぐ延びているようで…




そんな景色に私はたまらず笑みをもらした。




そして フェイトちゃん もまた、あの頃とは違う優しい笑顔で私を見ていた…





『どうしたの、フェイトちゃん?』





「ううん、見とれていただけだよ」





そう笑うフェイトちゃん。ズルイ。本当にずるい。


だってそんな笑みで、そんな言葉はずるい。




「どうしたの?」





『にゃ、ははは………何でもない…



疑問を浮かべる フェイトちゃん に私はごまかすように笑い、行こ!と声をあげた


いまだ疑問を浮かべるフェイトちゃんに、私は手をとり駆け出していく




それはまるで、私達があの空へと駆け出すように。





END

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