-導くは魔法-

□願いは
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『ただいまー。』



ようやく家に帰り部屋に行っては、カバンや制服を脱ぎ普段着に着替えると、
手洗い、うがい を念入りに済ませ、晩御飯の準備をしようと台所へ向かうと、テーブルには参枚の置き手紙があった。





『?』





壱枚目に手を伸ばし目を通すと、思わず笑ってしまった




    はやてへ

きょうはじくうかんりきょくのやつでおそくなる

りんでいのようじだつて!

しやまるといつしよ だからだりじようぶだ


ういた



一生懸命書いたのだろう

正しく読み直せばこうだ



今日は時空管理局の奴で遅くなる

リンディの用事だって

シャマルと一緒だから大丈夫だ


      ヴィータ




まだまだ日本語慣れしていないのだろう、

い の文字が り のようにになっているのだ



もちろん自分の名前はきちんと書ける。


だが日本語となれば別だ、しかもカタカナ。

よくかけたなーなんて微笑ましく思ってしまった



弐枚目は ザフィーラからだった




   主-はやて-へ

今日は少々ばかり遅くなります。

シャマルやヴィータの参人で行って参ります。

シグナムは早いうちに話しを終わらせているので、別行動になるかと。

早めに身体を清め、夕餉を頂きしだいお身体を休ませて下さい。


      ザフィーラ




無口なザフィーラにとって、手紙ほど連絡がしやすいものはないだろう


そしてあっという間に日本語を使いこなしている事に驚いた




最後の参枚目 はシャマルからだった



 はやてちゃんへ


今日は例の事件の事にかんしてリンディていとくからお話しがあるみたいです。

あとリンディていとくが はやてちゃんの足の事も心配していました

ヴィータちゃん や ザフィーラも一緒に行きます。

少しおそくなるかも知れないけど、心ぱいしないでね

      シャマル

丸文字にハートマークなど可愛らしく書くシャマル。
下に P.Sと書かれた文字


シグナムとの2人きり楽しんで下さいね!


その瞬間一気に熱くなる身体
そして名により2人という文字に目がいってしまう



『シャマルのドあほ!』



手紙を畳むと、荒々しくポケットに突っ込んだ。


急いで料理作ろ…
なんて呟きながら冷蔵庫を開けると、魚が目に入った




『よし、焼き魚に味噌汁!』



まさに和食。



はやて が好きな料理であり、シグナムが最も好む食


素早い手つきで魚の内蔵を取り出し、魚をさばいていった





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