君に捧げるレクイエム

□【第二夜・朋友 中編】
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しかし相手からすれば
不真面目にしか映らないだろう


ちらりと様子を伺うと




うわ‥‥
すっごく“にこやかに”笑ってる




激しく怒っていた



怒鳴ったり、責めたりしないのだ、この人は


とても穏やかで
とても平和的にキレるのだ



任務でこの地に滞在した折に

一度だけ彼女がキレる様を見た



戦争は低俗で
話し合いが高尚だと謳われたその最中


レンは話し合いだけでは
解決できないことがあることを知っている


だからこそ
自分たちという手駒に利用価値が生まれたのだ



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