黒まめ西高校

□第5話
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今日も黒まめ西高の一日が始まりました。生徒達は良い子にそれぞれの席へついています。

おまめ『えー今日はみんなに作文を書いてもらうー』

どうやら今日は作文の授業のようです。お題は【大好きな人】です。

ルンタソ『大好きな人か〜どの人にしようかなー(ノ∀`)タハー』

コミー『ルンタソは恋多き乙女だぬー(・A・)』

花王『花王はお姉ちゃんにしよーっと(・∀・)』

おまめ『いいかー?最後にはみんなに発表してもらうからなー(゚Д゚)』

それぞれ【大好きな人】が決まったようです。教室はいつしか話し声はやみ、鉛筆のカリカリ書く音だけになってしーんと静まり返っています。
時折。鼻のすする音やくしゃみなど聞こえてきましたが生徒達は真剣に作文を書いている様子でした。

そして、しばらくすると鉛筆の音がやみました。

おまめ『よーし(゚Д゚)みんな書けたかー?』

みんな『は〜い(・∀・)』

おまめ『じゃあ誰から発表してもらおうかなー(゚Д゚≡゚Д゚)?』

ルンタソ『(」゚ロ゚)ノはーい!ルンタソ一番に読みまーす!』

おまめ『よし!じゃあルンタソ!(ノ∀`)ノシ』

ルンタソ『(」~ロ~)」おほん』

【愛しい人へ】

お水を頂戴。粟を頂戴。
もう何日ももらってないわ…
いつまでこの籠に閉じ込めておくつもり?

一人で待つのはもう飽きてしまったの。
ねぇ?いつ帰ってくるの?今どこにいるの?誰といるの?

あのね…あなたのために歌を作ったの。
待ってる間に歌を作ったの。
毎日、毎日練習してるの。

でも、もうあなたには聞こえないみたい。
あなたに聞こえない声なんていらない。
あなたの声を聞けない耳なんていらない。
あなたを映せない瞳なんていらない。
あなたのもとに行けない翼なんていらない。



でもね…本当は知ってるの。この籠からでる方法。
あなたが誰といるのかも。
だけど私はあなたのために歌を歌ってまってるの。でももう歌えない。
あなたが最後にそっと置いていったナイフ…
あなたがくれた最後のプレゼント…
やさしいあなたの顔を浮かべて…

『さようなら…』

ルンタソ『(」゚ロ゚)」おしまい』

おまめ『('A`;)・・・・』

し〜〜〜〜〜〜〜ん……

おまめ『('A`;)病んでるな・・・』

みんな『('A`)・・・』

おまめ『え・・えーと、次はー…花王!』

花王『(・∀・)ノシはい!』

【姉ちゃん】

花王には年の離れたお姉ちゃんがいます。ジャペ姉ちゃんって呼んでます。よく人から『二人ともそっくりね』って言われます。
花王はジャペ姉ちゃんに似ててよかったです。
だって姉ちゃんは世界で一番美人だから。その姉ちゃんに似た花王は世界で2番目に美人です。
この前、姉ちゃんはツンポメンという人と結婚しました。花王はとっても淋しいです。家に帰っても姉ちゃんがいないからです。
しかもツンポメンと結婚してから姉ちゃんは花王にわからない言葉を使うようになりました。
昨日は『毎晩ツンポメンに○○を○○して○○なんて○○よー(´,_ゝ`)』
って言っていました。花王がどういう意味なの?って聞いたら『まだわからなくていいのよ(´,_ゝ`)』
って言われました。花王だけ置いてきぼりです。
だからツンポメンが大嫌いです。花王の姉ちゃんを返してほしいです。
でも姉ちゃんが幸せなら花王は我慢します。だって花王はジャペ姉ちゃんが大好きだからです。

花王『おしまい(゚∀゚)』

おまめ『はい!よくできました(ノ∀`)つーかジャペって女だったのかー?』


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