ア
□つまりは溺愛
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「りきやー」
「何だ」
今、俺は力哉に俵担ぎで運ばれている。パンツが見えるって?
力哉が気にするわけないじゃん。
羞恥心がない俺も俺だけど。
それより力哉がぶっ壊したロッカーの方が心配だ。
「また壊したでしょ」
「だからどうした。」
先生は力哉をビビってまともに話さないし…。
「先生困ってた。つーか俺の部活は?」
「ない。アメフト部に来い」
「やだ。俺は空手部だ。」
「俺の知った事ではない。」
「…やだ」
「お前はおかしい。お前の力なら俺の隙をついて逃げられるはずだ。嫌なら何故逃げない?」
「仮にも力哉の彼女だし、力哉のためになるならいいよ」
つまりは溺愛
(やっぱりお前しかいない)
(そりゃどーも)
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