◎振りゆめ3

□拗ねてねえから
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久しぶりに元希の家でくつろぐホント、
いつ振りだろうと考えても忙しい元希の為
に野球の応援に行ったことしか覚えてない


「きゃんきゃん!」
「わあ、もち久しぶり」


もちと言うのは元希の飼っている犬で
初めて元希の家に来た時もそうだった
けれど、人懐っこくてしっぽを
振って私のところへくれる


「ふはっくすぐったいよー」
「きゃんっ!」


もちはマルチーズでとっても毛がふわふわ
で抱き心地がよくてぎゅっと抱きしめる


「んー、もち。ふわふわだねえ」
「・・・」
「きゃん」


しばらくこんなことを繰り返していると、
むすっとした顔でこちらを見てる元希と目が合う


「元希・・・?」
「・・・んだよ」


と言ったきり、ふいっと
そっぽを向く元希。あー拗ねちゃった?
拗ねるのもそうそう珍しくない。
確か前にもこんなことあったなあと
抱き着いていたもちから離れ、元希の目の前に座る


「・・・なに」
「ねえ、拗ねないでよ」
「ねーよ!」


そう言ってまたそっぽを
向いたと思ったら顔を赤くして


「ちゅーで許してやるよ」


え!ちょっと待ってと言葉を言う前に唇に
触れるだけのキスをするとまたむすっとして一言



拗ねてねえから


(拗ねてるじゃん、)
(思い切り。)
(構って欲しかったくせに)
(ねえ、もち?)
(きゃんっ!)

20100814.
ふぅちゃんに捧ぐ!
遅くなってごめんなさいっ
それと、元希は犬を飼っている設定で^・ω・^

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