振りゆめ5

□春眠
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泉の家に泊まりに来た
家が隣で幼なじみな私
たち。お互いの家を自由
に出入りしたりしている


「こーすけー風呂先入るね」
「おー」


最近の孝介は狩りをする
ゲームにハマっているら
しくあまり構ってくれない
返事も適当だしつまらない
なあと風呂に浸かる
私も狩りするゲームやれば
構ってもらえるかもしれな
いとも考えたけれど、孝介
にお前には狩りは無理だと
言われてしまったばかりで
ある


「むー。」


風呂で考えてたら
眠くなるしのぼせて
しまうと思いため息
ひとつついて風呂を
あがった

ここのところ夜でも
暖かい日が続いている
風呂上がりとかすぐに
眠くなる。孝介の部屋
に入ると欠伸が出た


「こーすぅふぇ・・・風呂、って寝てるし」


揺さぶってもこりゃあ
起きないなあと孝介の
ベッドから掛け布団を
とり孝介にかける


「こーすけ、」
「ん・・・」


寝顔は凄く緩くて
可愛いなんて思って
しまった。子供の頃
の孝介を思い出して
いたら途中で意識が
飛んだ


気がついたら
次の日の正午だった


「いつまで寝てんだ!」
「こーすけだって、今起きたくせにっ」


いつの間にか孝介に
かけた布団が私にかか
っていた。少し頬が緩む
のがわかった



春眠


(春は寝心地がいい)

20110419.
季語シリーズ 4月は春眠

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