◎振りゆめ4

□バレンタインの朝
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今日は何となく早く
家を出た別にバレンタインだからじゃねえ
、早いのもたまにはいいかなと思った

外の寒さが妙に気持ちが良かった

きっと朝早い学校は少し違って見えんのかな
そんで、多分俺一番乗りかななんつーこと
を考えてたらあっという間に学校に着く

いつもの時間と違って下駄箱がしんとしてる


「あ?」


上履きを出したらポトリと小さな袋が落ちた
同時にマヌケな声が微妙に響いた


「なんだ?・・・チョコだ」


拾ってはみるもののどうしていいか
分からない。名前も書いてねえし、
これじゃあ不気味じゃねえか!

まあ、何故か身体は正直で心臓はドキドキ
していてバレンタインチョコだし嬉しい

とりあえず落ち着こうと、チョコを片手に
教室に向かうとすでにアイツがいた


「あ、」
「うっす。はえーのな」


挨拶をするといつも無邪気に笑って
挨拶してくるのに今日はいつもと違う
コイツを見ると俺の手に持っている
チョコを見て固まっていた


「あ、うあうわあ!」
「ミハシかお前は!!!」
「き、気にしないでっ」
「しないでっつーのが無理だっつの!茹でダコ!!」


そう言うと更に真っ赤になる
コイツがなんだか可愛くて
どうしていいかわからなくなった


「ま、まあ。アレだよ阿部、
そういうことだから!」
「どーいうコトだよ」
「もう分かってるくせにバカ!」


叫ぶコイツに近づいて恥ずかしくて
顔を隠してる手を退けてキスをした



バレンタインの朝


(言ってくんなきゃわかんねえよ)
(好きだって)

20110214.
バレンタイン企画
第六弾は阿部

どんどん甘くしていきたいのに!!

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