Clap集

□xxxday
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君の家に来てから

早くも二時間が経過した


日付が変わるまでも

ちょうど約二時間



本当は気になってるくせに

気にないフリの君



覚えてないわけないですよ?

でも俺はちょっと
意地悪したくなっちゃうわけで




「ねぇ、」


「何?」


俺の呼び掛けに
読んでいた本から顔をあげる


ちっとも内容なんて頭に
入ってないだろうに



「今日さー、」



次の言葉を

ほら、期待してる瞳


裏切りたくて

結局は裏切れないんだけど
(悔しいけど大好きなのよ、あなたが)

もうちょっと待ってね


俺だって随分待ったわけですし

今日までよく待った方だと感心しちゃいますよ





「ドラマの撮影のときに…」


そこまで聞いて

うん、と

面白くないといった表情で
君は視線を本に戻す




浮気性な君を

俺に振り向かせるのは

ニノちゃんとしたことが

正直、手こずったんですよ


すぐに、

ほかのヤツに傾くから






「そういえば…ニノは今日、何しに来たの?」



そういえば、だなんて

白々しく付けちゃって



「ん?別に何にも」



君はパタンと本を閉じて立ち上がる



「何が可笑しいのよ?」


笑う俺を

見下ろし、睨み付けた






「そろそろ、昇進させてくれませんか?」




投げた輪は

部屋の灯りに照らされ

キラリと輝く


重力と俺の愛の力で
(プラス、君の愛の力も?)

うまく君の手の中に



Happy Birthdayの言葉と

共に届いたはず





来年からは

きっと、



二人のMemorialday





END


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