BSR(novel)

□華<アナザーストーリー>
4ページ/4ページ


翌日、旦那は俺様のことを避けていた。

あたりまえか。
当然のことをしたんだ。


だけど、俺様は後悔してない。

したところで
どうになるわけでもない。




・・・・・でも、
やっぱり避けられると
俺様でも凹む。



とりあえず今日はお館様に頼まれた任務をこなさなければならないため、
上杉のところへ。

今日はゆっくり行くことにした。




上杉謙信へお館様の書状を渡し、
かすが をからかってから
甲斐に帰ってきたのは夕刻になってからだった。


いつも夕刻には旦那の湯浴みをするけど
多分今日は他のものに頼んだだろう。

お館様に報告して
持ち場に行こうとしたとき
旦那がこっちにやってきた。


まずいっと思いその場を去ろうとしたが、
旦那に呼び止められた。



「だんな・・・・」

「佐助・・・・その・・・・」

声をかけてくれても
目はあわせてくれない。

まっすぐな性格だから
いつも目を見て話す旦那・・・。

あたりまえか。


「どうかしたの?旦那。
俺様とは話したくないんじゃないの?」

「そ・・・・・それは・・・・・・。
あんなこと・・・・。

いや、あれはなかったことにしよう。
そういう話をしようと思って。」



旦那らしくない。
肩が震えて目が泳いでいる。


「そう。旦那がそういうんなら。」

にこっと笑って今度こそこの場から離れようとした。

「待て!!佐助!!」


なんなの。


「某・・・・・お前の気持ちに気づかずに・・・・ひどいことしていた。
それなのに・・・・・すまぬ。」


本当はさ、
謝られるほうがずっとつらいんだけどね。

だけど 旦那が一生懸命考えてくれたこと。


「だけど、某の気持ちは知ってのとおり
今、慶次殿に向いておる。
佐助は兄弟のようで
友達のような関係でいたい。」


「・・・・・わかってるよ、旦那。
これからもいつもどおりにってことでしょ。
俺様もちょっとひどいことしちゃって
反省してるよ。」


すっと近づき
旦那の頭をくしゃくしゃとなでた。


小さい頃からそうだ。

泣いたり
悲しんでいる姿をしている旦那を
いつもあやすように
頭をなでた。


これからもそう。

俺様の気持ちは心の奥底に隠して、
もしいつか旦那がこっちに向いてくれたら
そのときはいっぱい気持ちを伝える。


「あの、佐助・・・・・。
いまから湯浴みしてくれぬか?」


「・・・・・いいよ」

にっこり笑い
二人浴場へと歩いていった。




END


よく後半わかんなくなったので
強制終了で・・・・・・。
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ