BSR(novel)

□華<アナザーストーリー>
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なんてなつかしい夢見たんだ。

まだ小さい頃の旦那。
弁丸様だった頃の・・・・・。


俺様もまだ見習い忍びで
訓練していたときのことだ。

そういえばあの頃はよく
弁丸様は泣いていたな。

今じゃあんな熱血武将になって
甲斐にいなくてはならないほどの存在になって・・・・・。


俺様も今じゃ部下をもつ
名の知れた忍びになったし。

気づくともう陽はかたむき出していた。

・・・・・・旦那と風来坊は帰ってきているのか?


館のほうへ飛んでいくこちにした。



あんななつかしい夢見るなんて
俺様も年をとったもんだね。









館にもどると
縁側でお茶を飲んで一服している旦那と
風来坊がいた。


なかよく談話している。

キリっと胸の奥で音がする。


「あ!!佐助!!!そこにおったのか」


旦那に見つかった。

こっちに来いと合図をされた。


「旦那、おかえり。
どこまで遠乗りしてたの?」


平成を装って二人の前に降り立つ。

「ん、ちょっと甲斐の国の端っこまでな!!
山桜が咲いていてすごくキレイだったぞ!!」

「へぇ〜そりゃよかったね」

すごく嬉しそうな顔の旦那。

本当に幸せなんだ。



「まぁこれからしばらくは会えないから
遠出の馬、楽しかったよ」

「・・・・・・そうでござるな。しばらくは
会えないのでござるな」


旦那は
ちょっと暗い影を落としていた。


「前田で何かあったの?」

「あ、嫌、あれだ。
あんまりほっつき歩いているから
まつ姉ちゃんに帰って来いって言われちゃってさ。
多分、加賀に一回戻ると
しばらくは抜け出せそうもないんで」


さすがの風来坊も
まつさんには頭が上がらない・・・・か。



「まぁ、また暇見つけて
抜け出してくるからさ。」

旦那の頭をグリグリなでまわして
旦那のご機嫌をとっている。

「また・・・・甲斐に来てくだされ、慶次殿。
某は待っているでござる」



あ〜ぁ、二人とも俺様がいるのに
イイ雰囲気になっちゃって。


「また来るから、それまで待っててね
幸ちゃん」


風来坊は馬にまたがり
加賀に帰っていた。


背中が見えなくなるまで
旦那はずっと見つめていた。


旦那にとって
初めての恋だから・・・
さみしいんだね・


「さぁ、そろそろ中に入ろう。
春とはいえど夜は冷えるから。」


「そうだな」


湯浴みの用意をして
旦那をまつ。


「旦那、今日湯浴みするでしょ?」
「あぁ、そうだな」


着物を脱ぐと、白い背中のところどころ紅いしるしが・・・・・・・。


そんなところまで、
風来坊は自分の印を残している。

旦那は気づいてないみたいだ。


「今日はちゃんと楽しんできた?」

旦那の背中を長流しながら
問いかける。


「ん、あぁ。二人で山桜をみて・・・・。」

そこで二人でイイコトしたってわけだ。
お熱いことで。


「しばらくは修行ばかりになりそうだね。
戦の予定もないし、平和だよ」

「・・・・・そうでござるな」


白くてきれいな肌にお湯をかけ
汚れを落とす。


水をはねる珠のような肌がまぶしい。

主人にこんな想いよせるなんて
俺様らしくない。

桶を持つ手が止まる。


「佐助?」

クルッと振り返る旦那にドキっとした。
胸元にも紅い印が刻まれている。


「旦那・・・・胸元・・・・」

「え?」

俺様の視線の先を確かめ、
それを見た瞬間顔を真っ赤にしてそれを隠した。


「す・・・・すまぬ。佐助。
このようなものを・・・・」


湯浴みも途中で
旦那はソソクサと自室へと戻っていった。

そりゃ二人の仲はわかっているけど
あそこまで・・・・・。



みせつけられると、
さすがにつらいかも・・・・。


自分も着物を着替え
食事がまだだった旦那の部屋へ
食事を届けた。


布団の上でジッと固まっている旦那。

灯りもつけずに真っ暗の中で・・・・。



「旦那、食事持ってきたよ」

「あぁ・・・・・すまぬ」

行灯に火をつけ
旦那の近くに食事をおく。


箸を取ろうとして
俺様を見つめてきた。

「佐助、あの事は・・・・黙ってもらえぬだろうか?」

必死な顔している。

「いいよ。旦那の頼みなら」


「すまぬ。いつも佐助には迷惑ばかりかけておるな」

「まぁ、いつもの事だから
俺様気にしないけどね」

ニっと笑うと旦那もつられて笑ってきた。
さっきまで追い詰めていたような顔していたのにね。


「でも、正直俺様ショックだったな」

「え?」

「旦那、本当に風来坊のところへ行っちゃうんだもん。
俺様に『ずっと側にいてくれ』って言っていたのに。」

別にそんなこと言うために
来たわけじゃないのに・・・・。



「佐助?」

「旦那って本当に鈍いよね」

箸を持っている旦那の手をグイっとつかむ。

「・・・・!?」


「俺様の気持ちも知らないで・・・・
風来坊と・・・・・」


「さ・・・・佐助?」

「俺様だって・・・・ずっと旦那のこと
好きだったのに・・・・

あいつよりも先に出会って
ずっと側にいたのに」


胸の奥に隠しておこうとおもったいた気持ちだったのに・・・・

もうそれは出来ない。



「旦那のこと好きだ。
あんな奴やめて
俺様にしちゃいなよ。
そうすればずっと側にいてあげる。
ずっとずっと旦那だけをまもってあげられる」

旦那の大きな瞳が揺れている。
もう後戻りはできない。

ここまで言ってしまったから。


「さ・・・・・佐助。某は・・・」


「風来坊のこと好きなんでしょ?
じゃぁ、忘れさせてあげるよ」


旦那の腕を引き
後頭部をかかえ口づけする。

柔らかくてかわいい唇。


それに今、触れている。

「ん!!!んんん!!!!」


抵抗するが、すぐ押さえつける。

角度を何度もかえて、
旦那の唇をむさぼる。

時折もれる息は色っぽくて
風来坊に同じ事をされていたとおもうと
激しさはさらに強くなった。


「や・・・・やめ!!!さすけ・・・・」


涙を流して俺様に必死に抵抗する。

旦那の着ている着物は
少しずつはだけていっている。

唇を離すとはだけて見えた素肌についた
紅い印の上を口付けしていく。

こんな印、俺様ので消してやる。


「佐助!!やだぁぁ!!!」

泣きながら俺様の頭をはがそうとするけど、
俺様のほうが体格は大きく
人の抑え方は知っている。

着物を脱がせると
先ほど風呂場でみた白い肌があらわになった。


嫌がる旦那を押さえつけ
身体中に口づけする。

風来坊に開発された身体は
少しの愛撫で感じるようになったらしい。


旦那の息子はすでに快楽を求め立ち上げっていた。

「いやらしい身体だね、旦那」

ニヤっと笑い
息子を口に含む。

「いやぁ、佐助!!!」

ガシっと俺様の頭をつかみ
はがそうとするけど
そんなことじゃやめない。


口の中でもて遊ぶと
すぐに精液をはきだした。


「旦那、ちょっと早すぎるんじゃないの?
それとも風来坊とした後で
身体ほてってるの?」


「ば・・・・ばか!!!」

顔を隠して『嫌、嫌』と
頭をふっている。

すぐに指をお尻へと伸ばす。

何回も風来坊のものをくわえてきているから、
指は難なく飲み込んでいく。
旦那の後ろの穴は少しの快楽でもう濡れていた。


「本当、いやらしい体になっちゃって」

ゴクリと生唾を飲み
自分の息子をこすりつけた。

「や!!!だめ!!佐助!!入れないで」


涙流しながら
俺様の腕を掴む。

嫌がる姿が更に俺様の心をグっと掴む。


嫌がる旦那を無視して
息子を旦那の中に入れていく。

ズブズブと難なくのみこむ姿は一言でいうと・・・・

「いんらん」

「ひぅ!!!」


嫌がっているにもかかわらず
中はうねって
次の快楽を待ち望んでいる。
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