BSR(novel)

□school Days
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何故旦那にあんなにいいよるんだか・・・・。

うわさによれば、
あいつは他校の女子からもモテモテで
よく告白されてるというし。

女性に困ることなんてないだろうに・・・
男に走るなんて。


「でも『今は』って言ったから
またくるんだろうね。
出来る限り俺様も気にしてるようにするけど、
身の危険を感じたら
全力で逃げてよ」

「うむぅ・・・・・わかってでござる」

突然のライバルの豹変に
旦那も参っているみたい。

出来れば四六時中そばにいてあげたいけど、
クラスが違うから・・・・。

まぁ、旦那のクラスには
『男の中の男』と言われている
長曾我部の旦那や、家康がいる。

多分守ってくれるだろうとは思っているけど。

だけどその考えが間違いだった・・・・。

あいつらは伊達と仲が良かったんだった。

それにあの二人も
密かに旦那の事に
好意を寄せていた。

・・・・・ということを
後で知った・・・・・。


___________

放課後、帰宅の準備をしていると
遠くから叫び声が聞こえた。

あの声は・・・・旦那!!


すぐ廊下に飛び出すと
体操服(しかも半そでと短パン)で
こちらに走ってくる。

「旦那!!」

「佐助!!助けてほしいでござるぁァァァ!!!」

旦那の後ろには 竜の旦那。
そして長曾我部と家康がついてきている。

なんていう光景・・・・。


「ちょ・・・・あんたら何してんのよ?」

すぐに旦那を俺様の後ろに隠し
3人の前に出た。

「いやぁ、どうも伊達がよぉ
真田のこと好きだっていうから
捕まえてほしいって言うからよぉ。」

「そうじゃ。わしも真田のこと気に入っておるし、
恋の手助けをと思ってな。
なかなか真田は恥ずかしがっているみたいだからな。
正直になってもらおうかと
おもってな」


変に安心していた俺様がバカだった・・・・・。

二人とも伊達と仲が良かったんだっけ。


「某は男ゆえに無理と・・・・・」

涙ぐんだ顔で
俺様の服の袖を掴んでいる。

「真田幸村、お前男だろ。
逃げるなんてchickenだぜ」

「そ・・・・・某男でござるが・・・・
伊達殿が某のこと好きなんて・・・・・

は・・・・破廉恥でござる!!!

しかもせ・・・・・接吻するなど!!!」

え?!キスしてきたの?!

びっくりして
旦那を見てしまった。

「YES、俺は感情に素直だからな」

頬を赤らめて伊達に近づく。

「ちょ・・・・竜の旦那・・・・。
相手の同意あってキスするならいいけどさ・・・・
旦那嫌がってるんじゃん。
俺様、どうかと思うんだけど・・・・。」


「嫌、真田は誘っていた」

「ささささささささ・・・・
誘ってなんかないでござるぁぁぁぁ!!!」

あの・・・・・耳元で大声で叫ばないでほしいんだけど・・・・。


「どこをどう旦那は誘ったんだよ」

「ほら、その太ももが・・・・」

チラっと見ると
旦那のスラっとしたきれいな足が・・・・。

本日最後の授業は体育だったのか、
短パン・・・・。

た・・・・確かにそそられる生足・・・・


じゃなくてさ!!!

「さ!!佐助!!どこを見ているでござるか?!」

旦那が顔を真っ赤にして
俺様の顔を軽く殴ってきた。

「ちょ!!そういうことする?」

そういいながら
やけになって旦那の太ももを触る。

「・・・・・フゥ・・・・」

え?
何このかわいい反応?!

これはやばいっしょ?!

「おい、こら猿!!
俺の幸村に何やってんだ?!」

「え?あ・・・・・つい・・・・・。」

「ついじゃないでござる!!」

「と・・・・とにかく
旦那が嫌がる以上
好きにはさせないよ!!」

旦那をお姫様だっこして
窓から飛び出す。

ここが3階だろうがかまわない。

小さい頃から妙に運動神経が良くて
みごと三階から飛び降りても
無事着地!!


「あ!猿!!!」

3階から伊達たちの声がするけど
おかいまくなく
グラウンドを走り去って
体育館の裏に隠れる。


「旦那・・・・これからどうすんの?」

「どうもこうも・・・・
逃げるしか方法は・・・・」


まぁ、確かに・・・・。


「旦那は・・・・・誰か好きな人はいないの?
いれば伊達もあきらめてるんじゃない?」

「そ・・・・そうか・・・・」

そういってフイっと俺様から
顔を背けた。

「?」

「好きな人は・・・・いるけど・・・・」

「けど?」

「・・・・・相手の気持ちがわからぬ」

何?

いつのまにか恋愛相談?
つうか旦那の好きな人って誰?

ちょっと胸がチクリと痛い。

「・・・・・誰・・・・なの?」

「・・・・・・それは・・・・・
一番近くに居る人だ」

一番近く・・・・・
よく旦那と一緒にいるのは・・・・・。

体育の教師の
武田先生?

『お館様』なんて言って
よく懐いているし・・・。

「某に対する態度は
いつもそっけなし・・・・
だけど・・・いざというときは
いつも守ってくれる」


・・・・そうか・・・・・。

「旦那がそんなに相手のこと思ってるなら・・・・
俺様は応援するよ」


「え?」

びっくりした顔で俺様を見る。

何か変のこと言った?


「佐助・・・・・某の好きな人・・・・
誰だと思っているでござるか?」

「え?武田先生じゃないの?」

「ち・・・・ちがう!!」

大きな瞳が揺れて
涙があふれている。

え?何?
何なの?
どうかしたの?

「某が好きなのは・・・・お前だ!!」

「・・・・え?・・・・・ええぇぇぇぇぇえ?!」

びっくりしたって!!


「佐助は・・・・某のこと・・・・
嫌いでござるか?」

とうとう瞳から涙がこぼれてきた。

その涙をこぼしながら
上目遣いで俺様を見てくる。


それって・・・・反則でしょ。


「お・・・・俺様は・・・・」

ドキドキがとまらない・・・・

どうしよう・・・・。


「佐助が・・・・某のこと嫌いなら・・・・」

「いや、俺様は・・・・
だんなのこと・・・・」


どうしたらいい?
確かに好きだけど・・・・

だけど俺たち男同士だし・・・。


「佐助・・・・」

「俺様も・・・・・好き・・・・」

真っ赤になりながら
旦那の肩を抱く。

俺様・・・・何してんだ?
だけど、心が安らぐ・・・・。

「佐助・・・・」

旦那が俺様の身体に手を回して抱きつく。
いかん・・・・これでは俺様の理性の限界が・・・・。


しかも目の前の旦那は
短パン生足。

おしそうな太ももが・・・・・俺様の理性が・・・・。

「旦那!!ごめん!!
俺様限界!!!!!」

「え?!」

ガバっと抱きしめ
旦那のあごをひき唇を奪う。

「んむ!!」

身体をびくつかせて
俺様の服の袖をつかむ。

おかまいなく俺様は旦那の唇を味わう。

「・・・ん、佐助・・・・・」

抱きしめながら旦那の体操服の中に
手をつっこむ。

「ふ・・・・ふわぁ!!」

わき腹を撫でて胸をいじる。

「や・・・・やめ・・・・佐助・・・・」

いかん、とまらない。

「佐助・・・・ここじゃ・・・やだ・・・・」

なんだ、このかわいい反応。

その一言で俺様の理性はみごと吹っ飛んでいった。
嫌がる旦那をおさえて、
エロイことを・・・・・。
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