ショウセツ.2

□プレゼントFOR YOU!
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「なぁ、忍足・・・」


10月の初め・・・完全に制服も夏服から冬服へ変わった頃
部活が終わり、今まさに帰ろうとしていた忍足に向かって声をかけた。



「なんや?どうしたんや?跡部?」


忍足はその声に反応して振り返り、返事をした。

「ん・・・あのさ」

俺にしては珍しく歯切れが悪いしゃべり方だと言う自覚はある。

「・・・もうすぐ、お前の誕生日だろ。」

「・・・そういや、そうやね。」

「あのさ・・・誕生日プレゼント・・・何がほしいんだ?」

・・・本来、本人に聞くのはどうかとも思ったんだけど・・・やっぱり折角、初めての恋人への誕生日プレゼントなんだから喜んでもらいたいと思うわけで。
散々悩んだ挙句に、本人に聞いてみることにした。


・・・一応、宍戸や岳人、ジローにも相談はしてみたんだが
「忍足なら、お前がプレゼントだったならんでも喜ぶだろう。」
「あ!ただし、あんまり高額のプレゼントは、忍足だって引くからな!」

なんて、全く参考にもなりゃしなかった。
・・・ちっ、使えない奴等だぜ。




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