カオス

□柳生の誕生日
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「・・・なぁ、来週って柳生の誕生日があるんだね。」

立海大付属中学校のテニス部部室で、カレンダーを見ながらこの部の部長である幸村がつぶやいた。

なんだか嫌な予感がすると、フツフツと感じつつも仁王は着替える手を止めずに聞こえなかった振りをしていた。

「ねぇ、仁王!聞いてる?ヤ・ギュ・ウ・の・た・ん・じょ・う・び!!!だってば!!」

聞こえない振りを決め込んでたを察してか、わざわざ名指しで言ってきた。・・・これはもう無視できない。
堪忍したように、仁王は返事した。

「・・・だからなんじゃ?」

「ん〜折角だし、この日は柳生の誕生会しようよ!!」

・・・な?嫌な予感っちゅーのは、たいてい当たるんじゃ。

「は?!何言っとるんじゃ?」

「ん?誕生会!楽しそうじゃない?」

ニコニコしながら、幸村は応える。
・・・こういうやっこさんが、一番面倒なんじゃ。
自分がやりたいと決めたことは意地でも変えない。
そういう強い意志を持った男なんだ。幸村という男は・・・。

それでも、反論せざるを得ない。

「ちゅーか、28サイトらしくラブラブな誕生日を過ごす予定をたてとるんじゃ!邪魔せんといて欲しいなり。」

「・・・?は?何言ってるの?ここは、跡部受サイトなんだから、そんなの期待してる奴なんて居ないんだよ!!」


バッサリ切り捨てられ、結局・・・部活終了後に誕生会を開く運びとなった。












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