ショウセツ

□ボーリングをしよう!
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…だいたいによって、この手の球技は参加しないと面白くも何ともないというものだ。





…俺の肩を気遣ったかと口では言っているが、真意は定かではない。




…腕を怪我してる大石は参加してると言うのに。
嫌がらせ以外のなにものでもないだろう。

むしろ、仲間外れにされた気分を味わった。



まぁ、参加したら乾の作った得体の知れない物質を飲まされる恐れもあったので、特に反論はしなかったのだが…。



「おい、手塚。今日はボーリングをしようって言うのかよ?」

「あぁ。」



…部内でボーリングを行った数週間後、俺は再びボーリング場を訪れた。


恋人と共に。



いわゆるデートと言うやつだ。



デートであれば、楽しむのが目的であり
勝敗は二の次だ。

増してや、罰ゲームで乾の作った得体の知れない物を飲む必要がない。



それに、跡部はボーリングなどという庶民的な娯楽はやった事ないに決まってる。

ルールは、部内のボーリング大会の時に把握済みだ。


いざという時には、跡部に教えてやる事も出来る。
それこそ…手取り、足取り…。


「ふーん。」


そんな手塚の心境なぞ知る由もない跡部は、興味無さげに相打ちを打った。







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