マイナー漫画
□パパは心配症
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パパは心配症
「そういや、なんでおまえいつも俺と飲んでんだ、坂本。俺のストーカーか」
「おまえが認めたくはないが曲がりなりにもマキの父親だからだ」
「そうか、やっぱりそうか。おまえはマキのストーカーか」
「それ以外におまえと飲む理由は存在しない。それに俺はマキが恋人だ」
「マキはそう思ってないだろうな。絶対。俺も思ってない」
「思ってなかろうと俺たちは結婚する!!!!」
「じゃあなんでいつも俺となんだ?連絡取ってないのに鉢合わせるし。やっぱり俺のストーカーだろ」
「おまえはマキのはずなのにマキじゃない」
「どういう意味だ?また坂本語か。ここは日本だ、日本語を話せ」
「俺にはマキがどこにいるかわかる。地球の裏側だろうとわかる!俺は会いたい時に会いに行く。そこがどこだろうと。なのに俺はおまえと酒を飲むはめになる。なぜだ」
「俺に聞くな!!!!」
「今日もマキに会いにきた。マキを追いかけたはずなのにおまえがいた」
「……俺とマキを間違えたってのか?いや、親子だしな。ありえん話じゃない」
「マキ…マキ…マキ…マキ…マキ…」
「やっぱり親子だからか。嬉しいもんだな。愛してるぞマキ!」
「俺のほうがマキを愛してる。……俺は今もうれつに楽しくない。なら、なぜおまえは俺と飲む。何が楽しい」
「とんでもね──、アタシャ退屈だよ──。なんで野郎とサシで酒飲まにゃならんのだ。タダ酒じゃなきゃやってられるか」
「たかる気か!」
「『パパおごって』って言ったらおごってやる」
「死ね!」
「お前が死ね!!!!」
end