マイナー漫画

□太夫の式王子
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太夫の式王子





しゃきしゃき…

「あれ?武ちゃん何してんの?」

「御幣作ってんだよ」

しゃきんっしゃき‥

「紙を鋏で切って?」

「いざなぎ流の御幣はヒラヒラしてるこの形が主流なんだよ」

しゃきしゃきしゃき

「紙細工みたいだ」

「これでも一応式王子なんだがな‥‥これでよし。ほらよ」

「スッゲェ!器用だよな〜」

「そいつはやるよ」

「いいの!?」

「もともとお前にやるつもりで作ったヤツだからな」

「ありがと!何の効果があんの?」

「金運上昇」

「地味にマジ嬉しいし!財布に入れとこ!」

「なくすんじゃねぇぞ」

「うん!」








「……恭一郎、さっき一樹君にあげた御幣だけど金運なんかじゃないわね」

「悪いもんじゃねぇさ」

「使い方にもよるわ」

「周囲を浄化する結界だよ。あいつの回りのヤツが変な気起こさない様にするためのな」

「…それと自分が暴走しない様にするための、でしょ?」

「……そうとも言う……」





end

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