物語

□約束&逢いに行くよ
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約束

「ただいま〜」
誰もいない部屋に響き渡る
あの日からずっと信じて待ち続けている
貴方が約束してくれたあの日
私の時間はあの日から止まっているのかもしてない
貴方が帰ってくるまでずっとこんな日が続くだろう
そんな日が来るかは誰もわからない


初めて気持ちを伝えたのは5年前だったかなぁ
すっと幼なじみだったから
この気持ちに気づいたときは私も戸惑ったんだよ
貴方は誰にでも優しかったから
私に向ける優しさも他に向ける優しさと同じだと思ってたんだよ
だから気持ちを伝えた後のことなんて期待してなかったんだから
でも貴方はいつも以上の笑顔で応えてくれた
同じ気持ちだったなんて夢にも思わなかったんだから
耳を疑ったんだよ
あの日の夜は興奮で眠れなかったんだからね
ホント子供みたいにはしゃいでいたなぁ

数え切れないくらいケンカもしたよね
小さい頃から一緒だったからなんでも言えたんだよ
ケンカの度に謝るのは貴方だった
でも結局間違っていたのは私の方が多かったみたい
いつも私は頑固で折れるのは貴方だった
今は私も少しだけ丸くなったんだよ
貴方にはまだまだ敵わないけどね
ケンカ出来るのっていいことなんだねぇ
一人だとケンカも出来ないんだから
また貴方とケンカしたいなぁ
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