「さ行」の植物D

□「す」で始まる植物
9ページ/11ページ

【ストレリチア・ニコライの育て方】 非耐寒性常緑多年草

 学名:Strelitzia nicolai
 別名:ルリゴクラクチョウカ(瑠璃極楽鳥花)、ストレリチア・オーガスタ、オーガスタ、タビビトノキ(旅人の木)
 鳥が羽ばたく姿のような姿の大きな花を咲かせるので有名です。この種は巨大化するタイプで普通のゴクラクチョウカのように小さく仕立てるのにはどうしても無理があります。ニコライの名自体皇帝ニコラスから取っているそうで、株も花も大きさはトップクラス。(^-^;)花は全体的に白く花冠が薄青色〜藤色っぽくなり、花の下の部分(仏炎苞と言います)が青紫〜暗赤紫色をしていて全体を含めた大きさは30センチほどにもなります。
その南国風で堂々とした姿から観葉植物として人気が高いのですが、本来違う種の「オーガスタ」の名で呼ばれることが多く、さらに「タビビトノキ」の呼ばれ方をすることも。似ているのでぱっと見見分けはつきにくいのですがオーガスタはほとんど=ニコライと思ってよいです。

 草丈:最大10m程度

【育て方・管理方法】

 花期:8月〜6月(花色、環境、株の大きさによっても前後します)
 花の色:白。1本の花茎から大体2〜9輪咲く。
 水やり:土が乾いたらたっぷりと与えます。乾燥には強めですがレギナエよりやや水が好きで成長も早いので生育期には普通に水遣りをする。冬場は乾いてから2〜3日後くらいが目安。
 光:日なたを好みます。晩春〜初秋にかけてはできるだけ屋外の直射日光に当て、秋〜春にかけては日中は室内の窓辺で日光浴を。
 土:水はけの良い有機質の少な目な土が適しますが、園芸土に赤玉や鹿沼土、川砂を混ぜて有機質の割合を減らして水はけをよくしても可。
 温度:耐寒温度は5℃。できれば8℃くらいほしいです。霜に当てると株が死んだり弱ったりするので関東での地植えでは防寒をしっかりやらなければだめです。生育温度は25℃くらいが適温。
 肥料:5〜9月にかけて、2ヶ月一回〜二回程度の置き肥(緩効性肥料)を与えます。魚骨粉や鶏糞などが適すようです。与え方は株に近すぎないように鉢の縁などに。
 病害虫:アブラムシ、カイガラムシ、ハダニ、、ナメクジなど。根腐れなどから立ち枯れ病になることもあります。(基本的に健康な株は病害虫にかかりにくい)
 手入れ:花茎は花が全部終わったら根元から切り取ります。6月〜7月初めあたりに新芽(中心)から4〜6枚残して外の古い葉を切り落とし、新葉の成長を促してやると良いです。
 植え替え:鉢が変形してきたり割れてきたりしたら植え替えを。2年に1度くらいの間隔で、2回りくらい大きな鉢(底の深い鉢)に。3〜4月が適期ですが開花中なら終わるまで待ちましょう。根を崩さなければわりといつでも可。巨大化しすぎた場合はその株は小さくすることが不可能なので子株などで更新します。
 増やし方:株分けは冬から春先に。2〜3束1セットにして分ければ翌年開花もありえます。実生はそのままでは発芽率50%くらいです。25℃くらいを保てる時期か、加温ができるならいつでも可。種子についてる毛を取り除き、水に48時間つける。その際浮いた種やつまむと簡単につぶれる種は発芽できないので処分。手に入ればエスレルなどを使うとよいそうです。
土は種まき用土や有機質のない清潔な土。適温下で早くて2週間、遅いと翌年発芽なんてことも。発芽苗は水切れはさせないこと。



「葵のガーデニング部屋!!」に戻る
「す」の選択画面に戻る
「さ行」のトップに戻る
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ