『さ行とた行』のハーブの育て方

□「テ」で始まるハーブ
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【ディルの育て方】 1年草

 ディルはせり科の1年草でフェンネルとは近縁種です。ということで近くにこの2つを植えてしまうと交雑してしまって翌年後悔することになりかねなかったり。糸のように細かく切れ込んだ葉と、伸びた茎から咲く黄色い傘を広げたような房状の細かな花が特徴。
 草丈:60〜130cmくらい

【育て方・管理方法】

 花期:5〜8月(秋蒔きなら5〜7月、春蒔きなら6〜8月)強い香りがある。
 光:日当たりの良い場所を好みます。
 水やり:土が乾いたらたっぷり。乾燥に強いわけではないので地植えでも雨が少なければ乾燥に気を配ること。
 土:よく肥えた水はけのいい土を好みます。
 温度:生育には15〜25℃耐寒性は高く、軽い霜くらいでは問題ありません。
 肥料:植え付け時に元肥を入れておく。真冬以外、花が咲くまでは葉2〜3週間に1回薄めの液肥を与えると脇芽の成長がよく葉の収穫量が良い。
 病害虫:アゲハチョウ、アブラムシ
 植え替え:苗で買ってきた場合すぐ植えつける。本来移植を嫌うのでそのとき根土を崩さないように。浅い鉢は向きません。
 手入れ:強風で折れやすいので20〜30センチくらいになったら支柱を立てる。同じころ天芽をつむと脇芽が良く出ます。
 増やし方:実生(種まき)秋は9〜10月、春は3〜5月初旬。ばら撒きにし、育ってきたら間引いていい株だけを30〜40cm間隔に残していきます。
 収穫部分:葉は若い物を。花が咲くと葉の質が落ちるので葉を取りたい場合花芽を摘む。開花前の蕾。種子。花が変色したら主茎ごと刈り取り紙袋や布をかぶせ固定してから逆さづりにし風通しの良い日陰にして収穫。
 利用方法:葉はティー、バターやチーズの風味付けに練りこむ。乾燥させたり冷凍したりして保存可能。蕾は肉、魚、タマゴ料理、スープ物やサラダなど。花と種子はピクルスやビネガー、オイル、ポプリ、ドライフラワーに。また種子は細かく引いて魚料理やバター、ケーキ、パン、ティー、スープに入れても良い。
 効能:葉や種は沈静作用がある。香り袋にして枕元におけば安眠の効果も期待できる。また、母乳の出を良くする効果もあるとされている。また、種はケイ酸、リン、カリウムなどミネラルが多く含まれているため塩分をとれない方のミネラル補給にもよい。
コンパニオンプランツ:キャベツ、レタス、タマネギ、キュウリ、トウモロコシの成長がよくなるので相性がよい。
 

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